音楽家が今を生き抜くために必要なこと 前編
コロナショックと言いつつ、レッスン帰りに遠巻きにチラ見したデパートはホワイトデーのお買い物でスイーツ売り場には人がものすごかったです。演奏会は軒並み中止ですが、かたやデパートはライブハウスのモッシュピットのような混雑具合に、非常に複雑な思いです。
ひとつの興行を中止にするという判断は、演奏する皆の色々な思いがあります。そこを理解して下さいとか、押し付けて美談にするのはまた違うと思います。私のこの今の気候のような複雑〜な心模様、お分かり頂けますか?!(笑)フリーランスの社会保障問題のことはそれも含めてフリーランスだという考えであまり音楽家に肩入れしない私ですが、今回の演奏会問題に関しては、物申したくなりました。
日本のプロオケにおいては黒字の楽団は片手で数えるほどしかないのですが、その筆頭である某オーケストラでは損失が中止によりなんと億単位だそうです。1回定期公演がなくなるだけで数千万円の損失になるらしいですよ。海外ツアー中で難を逃れたところもあれば、中止したら損失がものすごいことになるので決行しているところもあり、対応はさまざま。疫病で保険が下りないらしいので、どこもヒーヒーなんですって。なんで疫病は対象外なのでしょうね😳きっと説明されていない理由があるはず。
今回は生きることに直結していない我々のような業種が大打撃を受けていますが、音楽家にとって背負うリスクは大きく分けて3つ。
- 自分の心身都合での閉業リスク
- 天変地異等で経済活動が止まるリスク
- 競合等での業績不振による閉業リスク
自分の心身都合は、どんな業種であれなんらかのリスクがあるものですよね。昔師事していた先生が「いつ事故に遭って手が使えなくなるか分からないから、教員免許は取っておいたんだ」とお話ししていたことを今も忘れません。
競合等での業績不振に関しても、ある程度どの業種にも起こりうることですので、これも触れないこととします。
真ん中が今回のような出来事です。芸術や趣味に関係した業種はこのリスクが高くなります。今日記事で取り上げたいのはここです。9年前の3.11の時はコンサートホールが崩壊したり、自粛ムードによる中止でしたので状況が少し異なりますが、似ています。 この時は、演奏することで被災地に勇気と元気を与える!と活動を続ける方もちらほらおられましたね。
う〜ん、長くなりそうなので、分けます。また次回💓